TABLE 10.2. Examples of Maladaptive Behaviors Associated with Schemas and Coping Styles
初期不適応的スキーマ | 服従の例 | 回避の例 | 過剰補償の例 |
---|---|---|---|
見捨てられ/不安定 | コミットメントができないパートナーを選び、関係を続ける | 親密な関係を避ける;一人で飲酒する | パートナーに執着し「窒息させる」ほど依存し、些細な別れでも激しく非難する |
不信/虐待 | 虐待するパートナーを選び、虐待を許容する | 他人を信頼せず、秘密を守る | 他人を利用・虐待する(「他人にやられる前にやる」) |
情緒的剥奪 | 感情的に冷淡なパートナーを選び、自分のニーズを伝えない | 親密な関係を完全に避ける | パートナーや親しい友人に対して感情的に要求を押し付ける |
欠陥感/恥 | 批判的で拒絶的な友人を選び、自分を卑下する | 本心を隠し、他人との親密さを避ける | 他人を批判・拒絶し、自分は完璧であるかのように振る舞う |
社会的孤立 | 社交の場で自分の他者との違いにのみ注目する | 社交的な場面や集団を避ける | 集団に合わせるために自分を変える(カメレオンのように振る舞う) |
依存/無能 | 親や配偶者にすべての財政的決定を委ねる | 新しい挑戦(例えば運転を学ぶこと)を避ける | 極端に自立し、誰にも助けを求めない(「対抗依存」) |
危険・疾病への脆弱性 | 新聞で災害の記事を過剰に読み、日常においても災害を予測する | 完全に「安全」でない場所には行かない | 危険を顧みず向こう見ずに行動する(「対抗恐怖」) |
融合/未発達の自己 | 成人後も母親にすべてを話し、パートナーを通じて生きる | 親密さを避け、独立を保つ | 重要な他者と正反対になろうとする |
失敗 | 物事を中途半端またはいい加減に行う | 仕事上の挑戦を完全に避ける;課題を先延ばしにする | 「オーバーアチーバー(過剰達成者)」となり、絶え間なく自分を駆り立てる |
特権意識/尊大 | 他人をいじめて自分の意見を通し、自分の功績を誇示する | 平凡で優位性を示せない状況を避ける | 他人のニーズに過剰に注意を払う |
自己統制/自己規律の不足 | 日常の課題を簡単に諦める | 就職や責任を引き受けることを避ける | 過剰に自己統制し、自己規律を守る |
服従 | 他人に状況を支配され、決定を委ねる | 他人との対立が生じる可能性のある状況を避ける | 権威に反抗する |
自己犠牲 | 他人に多くを与え、見返りを求めない | 与える・受け取ることを伴う状況を避ける | 他人にできるだけ何も与えない |
承認・評価の追求 | 他人に良く思われるために行動する | 承認を求める相手との交流を避ける | 他人の不承認を引き起こすように行動し、目立たないようにする |
否定性/悲観主義 | 否定的なことに焦点を当て、肯定的なことを無視し、常に心配し、否定的な結果を回避するために努力する | 悲観的な感情や不幸を忘れるために飲酒する | 過剰に楽観的になり、否定的な現実を否認する(「ポリアンナ症候群」) |
感情抑制 | 冷静で感情を抑えた態度を保つ | 感情を話したり表現したりする場面を避ける | 無理に「パーティーの盛り上げ役」を演じる |
過酷な基準 | 完璧を求めて過剰に時間をかける | 評価を受ける状況や課題を避ける・先延ばしにする | 基準を完全に無視し、雑に作業を行う |
罰を求める思考 | 自分や他人を厳しく罰する | 罰を恐れて他人を避ける | 過剰に寛容な態度を取る |