ストレスの表れ方が女性では内向的症状であり男性では外向的症状になる傾向がある2011-04-17

 非常にしばしば「ヒステリー性格」の女性は「ヒステリー性格」の男性と「ヒステリー夫婦」(ユルク・ヴィリ著『夫婦関係の精神分析』法政大学出版局を参照)を形成する傾向があります。

 ということは、ヒステリーの女性とヒステリーの男性はほぼ同数いて良いはずなのに、実際に何らかの症状(不安や抑うつ、身体化症状など)を訴えて受療するのはほとんど女性です。 これは何故なのか? 

 臨床的な印象ですごく感じるのは、男性は「外側に向けられた行動」に逃げてしまい症状化しにくく、それゆえ受療行動に結びつきにくいのかな? と思えることがあります。

 より具体的に言うと、女性患者の場合夫婦間でのヒステリー葛藤はどうしようもない行き詰まり状況をつくり出してしまい、そのうちに抑うつ的になったり不安になったり身体化症状を起したりするのです。

 しかし、男性の場合には夫婦関係に葛藤があってもすぐに「不倫関係」に逃げてしまうために、なかなか症状化しにくい印象があるのです。(結局、夫の「不倫」によって妻はますます不安や抑うつを強めてしまい、最終的には精神科を受診する・・・というのがお決まりのパターンです。) 

 この問題も、ストレスの表れ方が女性では内向的症状であり男性では外向的症状になる傾向があるという説明で結構納得いきます。 

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そうだろうと思う

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