一次情報と加工2011-05-03

人がモノを考えたり

話をしたりするとき
一次情報に基づいて確かなことを伝えるという「科学的」な場合は少なくて
たいていは一次情報を加工して二次情報を伝えているに過ぎない
一次情報ならば、その裏付けをとったり、
大事なことならば「実験」をして確証することもできる
しかし大半の人間は
情報の加工のしかたを競い演じている
都会への留学で知ったことを、田舎で二次情報として語ること、などが典型例である
「情報の加工のしかた」は「精神医学」の範囲内になる
精神医学は情報加工システムの排出物を一次情報として扱う
そのあたりが特に興味深いところだと思う
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世間には愚かな話のほうが圧倒的に多いけれど
どのように間違うものなのかを科学することはできる
そう考えればすべての話は一次情報になる
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そういう点で価値のあるものが日々、ネットの仮想空間に積み上がっていると考えると意義がある
無限に反復される愚かさは生物の脳そのものである
やがてほぼ人間の脳の特性を備えた構造が出来上がり
そのなかで精神の病をシュミレートできるようになるだろう
人間がわざわざ生きる必要などあるのだろうかと
小説「オブローモフ」のように問うだろう

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