距離を取る ACT2011-05-09

嫌な体験

嫌な人間
嫌な言葉
嫌な考え
何でもいいんだけれど
嫌なものから「距離を取りたい」
一時的にでも離れていたい
だからこそ
ひきこもりとか退却とか恐怖症とかになるわけだし
心理メカニズムとしては抑制なり解離なり、とにかく一時的になかった事にするわけだろう
嫌なものから距離を取る方法が色々とあって
上記のように心理的になかった事にする方法としては
すっかり忘れる
物語ることによって心理的な距離を取る
知的に理解することで上位に立つ
自分に関することではないと納得する
もうひとつの系統は
物理的に離れる・休む・引っ越しする
別のことに没頭して忘れる
しかし
失恋したら次の恋を見つけなさいと言われるけれど
それができたらつらくはないはず
失恋したら、本当はその人は、ひどい人だったんだと納得すればいいけれど、
そんなものでもないので、あとをひく
ーー
ACTはアクセプタンス&コミットメント・セラピー
アクセプタンス:自分の情動を回避する傾向を低減する。自分の感じていることをそのままに受け容れる。歪めないで受容する。あるがままを感受する。現実を、さらにはおもに自分の気持ちや状態に関して、受け容れる。
コミットメント:自分として正しいと思うことを行う。納得して行う。自分の重視する活動を行う。自分の責任で関与する。なすべきことをなす。
ーー
自分にとってネガティブなことを、現実にドリルを持って削らなくてもいい。
一時的にカッコに入れて留保するだけでいい。
時間が経てば、自分も相手も関係も、変化する。
ーー
ネガティブなことを考えない、思い出さない、考えたら否定する、と構えていると、
結局そのネガティブな考えに支配される。
心のスクリーンに現れたとしても、流せばいいわけだ。
「あ、考えが浮かんだようだなー」と、実況中継すればいいだけで、それを生真面目に否定する必要もない。
ーー
いやな考えは浮かぶけれど、やりたいと思っていることはやろう、ということで円満な解決になる。
それができないからつらいけれど、でも、どうだろう、やってみよう
ーー
嫌な考えが浮かぶけれど
そのことも意味がないことではなくて
意味もあるんだと考えられればそれはいい解決だと思う
何かを学べる
人生には無駄がない
全く無意味でどうしようもなく不幸でまたは不愉快というケースもあるけれど
結局は生きて行くしかないのだし
そのことを考えれば、そこから何を学べるかを謙虚に誠実に考えたほうがいい
黒いことを考えていて、何かいいことがあるならその方がいいけれど、
そうでないなら、現実的に、未来をどう作っていくかを考えたほうがいい
時間が経つのは案外に早いものだと思う
そんなことを思うのは人生の晩年なので、若い人には、難しいものだとは思う
ーー

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