早期教育と小学受験と遺伝子

早期教育と小学受験と遺伝子

世間では早期教育に熱心な人たちも多い。
ヒトの生育にあたり、教育・しつけと遺伝子の問題はいつも問題になる。

猫の子供の中に虎の子供を混ぜて育てると、虎の子は小さい頃は猫と同じように育つ。
多分、自意識があるとすれば、自分のことを猫だと思っている。
つまり、早期教育では、教育・しつけの効果が大きい。
しかし、大人に近づくと、やはり虎は虎なので、猫とははっきり違ってくる。
大人になるにつれて、遺伝子の支配力は大きくなる。

アメリカでは、黒人の教育について、教育と遺伝子のことが議論される。
一つの議論は猫と虎の話に似ていて、小さいうちは教育・しつけがうまくいくが、大きくなると遺伝子の影響が強く出てしまうだろうというものである。もちろん、違う方向の議論もある。結論は出ていない。

余りに強調しすぎると、優生学のようなことになってしまうので注意を要する。

こんな話を前提として考えると、小学受験で大学まで決まるような学校に入れたいと思う親の気持ちも理解できるように思う。
幼稚園程度なら、教育としつけで何とかなりそうだ。それに学校は親の評価も重く見る。家柄がいい親なら、小学受験のほうがリスクが少ないと考えるのではないだろうか。

もちろん、有名有力私立学校では、内部進学がかなり大変だ。落第の危険もあり、かなり勉強しないといけない。

そうは言っても、日本の学校は才能を見つけるための教育ではなく、努力する習慣を評価する部分が大きいので、普通程度の知能があれば困らないと思うけれども。
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総じて、どんなに頑張って教育しても、やはり虎は虎になるという現実は、厳しい。

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