パーティ券収入、官邸機密費
政治の世界ではパーティ券収入の処理の問題、政治資金規正法、未記載、使途不明、裏金から始まって、派閥解消などと騒いだような風を装っている。また官邸機密費について、年末から年初にかけて、いろいろな情報が報道されているし野党も騒いでいる。オリンピック誘致に際して使われた官邸機密費。歴代官房長官の機密費の支払い額。河合事件は特殊な出自で特殊な経過をたどっているようだ。
政権にとって不都合な情報を誰かがつかんだとして、それが流れるとまずいでしょうということで、まずネタ元とその周辺が高く買い取ってもらおうとする。そこで裏金や官邸機密費が出動する。
それとは違う経路で情報が流れると司法や野党が動く。そしてそこでも領収書の要らない金が動く。
野党は使途不明だと言って騒ぐが、一部は自分たちが裏で握って受け取った金だと承知しているのでおかしなものだ。追及される政権側も、野党に対して「何を言っているか、お前に渡したのがその金だ」と思っているので余裕がある。マスコミに対しても同様。普段接触が多ければ、それなりに、貸し借りの関係もできる。官邸は個人情報を多く握っているので、個人や団体の弱みをつかみやすい。弱みをつかんでいれば金は少なくて済む。弱みがなければ金は多くなるが、しかしその金を受け取った時点で大きな弱みを握られることになる。
権力周辺はこのように表でも裏でもつながっていて、それが特権意識とつながる。この特権を失いたくないから、関係者全員が現状維持を望む。この巨大な渦はほぼ全員を巻き込んでいる。巻き込まれた人間だけが中心に近づける。仲間になって初めて、野党議員になれるしマスコミ人にもなれる。