双極性障害のうつ状態に対しての薬物療法

双極性障害のうつ状態に対しての薬物療法。
1.薬の種類
・抗精神病薬 クエチアピン徐放錠、ルラシドン、オランザピン
・気分安定薬 リチウム、ラモトリギン
・単剤で有効であるが、抗精神病薬と気分安定薬を併用してもよいし、気分安定薬同士の併用もよい
・効果 3つ抗精神病薬と2つの気分安定薬の効果は同等。バルプロ酸とカルバマゼピンは有効性が低いとされ、第二選択。

2.薬の選択
・抗うつ薬は躁転リスクがあるので控えたほうがよい
・糖尿病、パーキンソン病、悪性症候群の既往がある場合は抗精神病薬は控えて、気分安定薬を使う。
・リチウム 腎障害や催奇形性に注意、血中濃度のモニター
・ラモトリギン 皮膚障害の場合は中止、緩徐に増量

3.使用期間
・十分量まで増量し、その後4週間以上経過を見て、効果判定をする。
・予防的な観点からも、長期間服用が望ましい。

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