Higher-Order Intrinsic Brain Network Trajectories After Antipsychotic Treatment in Medication-Naïve Patients With First-Episode Psychosis
Jose O. Maximo
William P. Armstrong
Nina V. Kraguljac
Adrienne C. Lahti
薬物治療未経験の初回エピソード精神病患者における抗精神病薬治療後の高次内在性脳ネットワーク軌跡
背景
初回エピソード精神病(FEP)では、すでに内因性脳ネットワーク接続が変化していますが、特に抗精神病薬治療に対するネットワーク接続の長期的軌跡は十分に理解されていません。この研究の目的は、抗精神病薬が FEP における高次の内因性脳ネットワーク接続にどのように影響するかを調査することです。
方法
FEP の抗精神病薬未服用患者 87 名と健康な対照群 87 名のデータが使用されました。薬物未服用患者は 16 週間抗精神病薬治療を受けました。治療前、治療後 6 週および 16 週の時点で、デフォルト モード、サリエンス、背側注意、および実行制御ネットワークの安静時機能的結合 (FC) を評価しました。各ネットワーク内でグループ × 時間の相互作用をテストするために、線形混合モデルを使用してベースラインと FC の変化を評価しました。16 週間後の FC の変化と治療への反応との関連性も評価しました。
結果
治療前には、すべてのネットワークで有意なグループ差が見られました。しかし、FC の有意な軌跡変化は、デフォルト モードと実行制御ネットワークでのみ見られました。これらのネットワークの FC の変化は、治療への反応と関連していました。いくつかの感度分析では、抗精神病薬治療に対する反応として、実行制御ネットワーク FC が一貫して正常化することが示されました。
結論
ここで、私たちは、内因性脳ネットワーク FC の変化が抗精神病薬治療によって緩和されるだけでなく、この正常化の程度が症状の重症度の軽減の程度とも関連していることを発見しました。総合すると、私たちのデータは、FEP における抗精神病薬治療反応の根底にあるメカニズムとして、内因性脳ネットワークの接続性 (主に前頭頭頂の接続性) の調整を示唆しています。