Diferences between bipolar disorder types 1and 2 support the DSM two-syndrome concept 2022 Tondo

要旨
目的
DSM-5でI型(BD-1)と診断された双極性障害患者とII型(BD-2)と診断された双極性障害患者の特徴を比較すること:
方法:
専門クリニックの成人BD患者1377例を対象に、二変量法とロジスティック多変量モデリングを用いて、記述的特徴、精神病理学的特徴、治療的特徴を比較した: BD-2>BD-1症例に多くみられた因子は以下の通りであった: [a]記述因子(家族性感情障害が多い、発症時・診断時・初回治療時の年齢が高い、教育・雇用・社会経済的地位が高い、結婚・子供が多い、肥満が少ない); [b]罹患率(一般的な医学的診断が多い、薬物乱用と喫煙が少ない、初期抑うつが多く[低]躁病や精神病が少ない、エピソードが長い、摂取抑うつと不安の評価が高い、抗うつ薬による気分転換が少ない、季節的な気分変化が少ない、抑うつ時間の割合が多く[低]躁病が少ない、入院が少ない、抑うつ優位の極性が多い、DMI>MDIの経過パターン、暴力的な自殺行動が少ない); [c]初回HDRS21の特定項目得点(抑うつ、罪悪感、自殺念慮、不眠、不安、激越、胃腸症状、心気症、体重減少の得点が高く、精神運動抑制、非人格化、妄想の得点が低い);[d]治療(リチウムまたは抗精神病薬の使用が少なく、抗うつ薬およびベンゾジアゼピン治療が多い)。
結論
BD-2は、より顕著で長い抑うつを特徴とし、軽躁病や混合型もみられたが、躁病やまれに精神病はみられなかった。BD-2被験者は社会経済的、機能的地位が高かったが、長期罹患率や自殺リスクも高かった。したがって、BD-2はBD-1とは異なるが、BD-1より重症度が低いとは限らず、別個の症候群である可能性がある。

キーワード 感情障害、双極性障害、比較、DSM-5、Ⅰ型とⅡ型

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