世代間の生活の知恵とか技術とかの伝承のされ方が問題になる場合がある
その特殊な例として、男女間の関係の仕方の伝承がある
文化人類学の知見からは、いろいろな例外はあるだろうけれども、
大体同年代の男女がカップルになる
性的関心が芽生える時期に近くにいる男女が接近するのは当然かもしれない
その場合、互いの接し方の知識などは、少し先輩くらいの人から教えられたりする
これも昔の習俗では青年団とか言ったりしたようだ
しかし、人間にが幸せになる方法として、世代を超えた婚姻を2回繰り返すという話が昔からあり、
このブログでも書いたことがある
豊かな人生の知恵を上の世代からいただき、そののちには、下の世代に伝達する
教育される喜びと、教育する喜びがある
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そうしたことと関連することだが、こういうこともある
ある女性は、若いころ、高齢の男性と親密になり、いろいろなことを教えてもらった
知恵も財産も魅力も手に入れた彼女は年を取ってから若い男性と親密になって、彼にいろいろなことを教えた
その様子を見ていると、まず高齢の男性は若年女性にいろいろ教えるのだが、
高齢男性も、若年男性よりは知恵も経験もあるとはいえ、所詮男性であるから、女性の真実を知ることはない
女性は施された様々なものの中から、自分にとって本当に良いものを選ぶことができる
女性は何が本当にうれしいのか
それを若年男性に教える
そうなると、試行錯誤して時間を無駄にするよりも、ずっと効率の良い経験の伝達ができる
現代ではマスコミでもネットでも、例えば男女間のいろいろについても、いろいろ知識は流れている
しかしその大半は商売関係である
売れるように作っている
そうではなくて、自分が体験したことの中から、自分の立場で本当に良かったものを次の世代に伝えることができる
これが男女間で交差して伝達されるところが面白いと思う
次には若かった男性が高齢になり、その時点で、若い女性に、男性は本当はこう感じているんだよと
教えることができる
人間は、文化をうまく伝達しないと、いちいち、一から体験して体得していくしかなくなる
近道できるならした方がいい
自然科学の発達と同じである
いつまでも初歩的な夫婦喧嘩をしているのは賢明ではない
ただ、n=1のエビデンスレベルなので、その点は割り引いて考えないといけない