・脳は、内部に、世界の小さなモデルを作る。
・何か世界に働きかけようとするとき、まず、内的・小さな世界モデルを舞台として、試してみる。シミュレーション。それをもとに実際に行動する。
・そしてそのあとで、行動の結果を感覚して、内部世界の結果と照合する。
・訂正が必要なら、訂正する。
・ここでも、比較・照合→誤差検知→訂正のループを繰り返している。
・このループの反復の結果、内的世界モデルは精密になる。
・世界の側が急に変わってしまったとき、内的世界モデルを急速に改造することはできないので、対応が遅れる。一時的に苦しい。
・この小さな、内的世界モデルが、世界とずれていて、差異に気づかず、行動していたら、うまくいかない。思うような結果は得られない。この、世界内モデルと現実世界とのずれが認知のずれの一因となる。
・世界ないモデルが寸法・構造としてずれている場合もあるが、解像度が悪い場合、それも問題である。うまくシミュレーションができない。結果として、現実に行動しても、うまくいかない。
・内的シミュレーション→実行→差の検知・照合→訂正→再度シミュレーション→実行 とループは続く
・どうやったら、外角低めにストレートを決められるか、練習する。
・練習しているうちに、内的世界モデルができてゆく。
・今日の肩の調子で、どのくらいの力の調整で投げれば、うまく外角低めにコントロールできるか、シミュレーションをして、実際に投げる。
・投げた結果、どのあたりに、どのようなスピードでキャッチャーミットに収まったか、観察する。
・それをデータにして、世界モデルを作りえてゆく。
・世界モデルが精密になれば、コントロールがよくなる。
・世界モデルの形が崩れている場合と、解像度が悪い場合がある。