大学で何を学ぶか

若い人が大学で何を学ぶか、迷っている人もいるかもしれない。
将来にわたって役に立つ方法を学ぶという観点はどうだろうか。

たとえば数学を学べば、物理が理解できるし、従って理科系科目が理解できて、
経済学なども理解できる。必要に応じて将来が大きく広がる。
数学は素晴らしい方法である。

たとえば語学は方法論というよりは道具である。不可欠ともいえる。

最近ではコンピュータを使っての分析技術が大切な方法である。ビッグデータ分析など、
どの企業でも人材を欲しがっている。

たとえば深層心理学を学べば、個人心理学のほかに集団心理学を理解したりもできる。
文学作品の理解を深めることもできるし、犯罪心理学も理解できるようになる。
そのような意味で、深層心理学はよい方法である。

いろいろな分野の学問や実際的な知識などは、必要に応じて何冊か重要文献を読めば、
頭の中に地図ができて、あとは各論を広げていけばいい。
そのときに語学、数学などは必要になることが多い。また自分の専門外のことであれば、
自分の専門で研究した方法論の応用ができないか考えることになるだろう。

たとえば考古学を勉強した人が、語学の世界に触れたとする。すると言葉の考古学が成立する。
地層の分析をしたり、遺骨や石器を研究したりして方法論が言葉にも使える。

そのように考えていくと、自分が人生の途中で他の分野に飛び込んだ時にも役立つ方法論を身に着けているときは心強い。
勿論、特にたいした方法論のない学問分野でも、それはそれなりにいいものだろうけれども、応用の幅の広い方法論を学ぶことが未来を広げてくれるのではないだろうか。

深層心理学は文学の方法論となりうるが、文学の何かの方法論が他の分野の方法論になりうるのか、専門的にはきっといろいろとあるのだだろうが、すぐには思いつかない。

最近の心理学は認知行動療法というので、認知行動療法の方法論で文学解釈をしていた大学教授などもいた。
これは認知行動療法というものの特性を理解していない。深層心理学と認知行動療法の決定的な差を理解していない。門外漢とは恐ろしいものである。
まあ、そんなものも、明るく笑いながら、生きていこう。

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