個々のエピソードは個人にも社会にも蓄積があるように思う。
図書館にはたくさんあるし、新聞にもたくさん載っている。特に最近ではネット世界にたくさんある。
それらをどのように選択してつなげて、どのように話を作るのかが問題なのだが、
うつ病の場合には、自分でエピソードを選択することもできず、そのエピソードにどのような意味を付与するかも、
自分では選択することができず、いやおうなしにうつ的な意味をあてがわれて、苦しんでしまう。
最終的にうつを悪化させるような物語になってしまう。
うつ病ではそのあたりの自由度が失われる。自律性が失われる。与えられたものを訂正できない。受動的に受け取るしかできない。拒否できない。翻弄される。なされるがままになる。
そのエピソードには、このような良い面もあったのだと反論することができない。