2024年の介護事業者(老人福祉・介護事業)の倒産は、過去最多の172件(前年比40.9%増)、と報じられた。中でも介護報酬のマイナス改定が直撃した「訪問介護」が過去最多の81件。倒産のみならず事業所の休廃業も相次ぎ、訪問介護事業者のない自治体は107町村にのぼり、今後もさらなる“空白”地域の拡大が予想されている。
介護業界の中でも、訪問看護を担うホームヘルパーの不足は特に深刻だ。令和4(2022)年度の有効求人倍率は、全職種1.31倍、施設介護員3.79倍に対して、ホームヘルパー15.53倍と報告されている。
<私たち団塊の世代は物わかりのよい老人にはなりません。暮らしを管理されたくない、老人ホームに入りたくない、子どもだましのレクリエーションやおためごかしの作業はやりたくない、他者に自分のことを決めてほしくない、これが私たちです。上の世代のように家族の言いなりにはなりません>上野千鶴子
との意見もあり。