マインドフルネス17 再発予防(Relapse Prevention)

マインドフルネス17 再発予防(Relapse Prevention)

再発予防(Relapse Prevention)

薬物乱用や依存症の再発を防ぐための認知行動療法(CBT)の一種です。
薬物使用の原因(引き金)**に注目し、再発を防ぐための対処法を学ぶ。

高リスクな状況での行動パターンは以下のように進行します。
高リスク状況に直面する
対処法がある → 再発しない
対処法がない → 自己効力感の低下(「自分にはできない」という感覚)
自己効力感が下がると、薬物使用の可能性が高まる

再発予防の重要な概念
自己効力感(Self-efficacy)
自分が状況をコントロールできるという自信。
対処法を学ぶことで、自己効力感が高まり、再発リスクが低下する。
禁酒(禁薬)違反効果(Abstinence Violation Effect, AVE)
「1回失敗したらもうダメだ」という考え方が、再発の大きな要因となる。
これを防ぐためには、失敗を学びの機会と捉える視点が大切。

「また使ってしまった…ダメだ」 再発の可能性が高まる
「失敗したけど学べることがある」再発の可能性が低くなる

1回の失敗を大きく捉えず、学びのチャンスと考える

自己認識と受容を重視

再発予防は、行動スキルトレーニング(行動の変え方を学ぶ練習)と、認知介入(考え方を変えるアプローチ)を組み合わせた治療法です
マインドフルネスを使って、薬物を使いたい気持ち(渇望)に対処する

「渇望(かつぼう)」への対処法「欲求の波乗り(urge-surfing)」
欲求を波に例えることで、その欲求が強まっても、しばらくすると自然に消えていくことを体験します。

🧘‍♂️ 欲求の波乗りのやり方

体に生じる「薬を使いたい」という感覚を波だとイメージする。
その波が大きくなったり小さくなったりする様子を、判断せずに観察する。
波が過ぎ去るまで、ただその感覚と一緒にいる。

依存症は「今の現実を受け入れられず、薬物などで逃げようとすること」

自己モニタリングの重要性
自己モニタリングとは、自分の考えや感情、行動に気づくことです。
渇望やその引き金(薬を使いたくなる状況や感情)に気づくことで、再発を防ぐチャンスが増えます。

「負の強化」を防ぐ
負の強化(Negative Reinforcement)とは、嫌な気持ちを避けるために、薬を使うことで楽になることを繰り返すことです。
「嫌な気分を消したくて薬を使う」→「気分が楽になる」→「また使いたくなる」

マインドフルネスを使うと
使わずに欲求を観察 → 渇望が弱くなる

マインドフルネスは新しい生き方を提供します。

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