まんじりともしない の まんじり やぶさかではない

まんじりともしない
目がさえてしまって少しも眠れない。「雨台風の接近ということで、裏山の造成地が気になって、昨夜はまんじりともしなかった」

〔語源〕「まんじり」は、ちょっと眠るさまを表す語。

まんじりともしない はよく使うような気がする。
しかし、「まんじり」が「ちょっと眠る」という意味になるのは、成り立ちがよく分からない。
ネットでも、「まんじり」という言葉の語源・由来が定かではないと出ている。

「目ンじり」説: 「まんじり」の「まん」は「目(ま)」を指し、「じり」は「閉じる」や「動く」などの意味に関連するとする説があります。つまり、「目が少しも閉じない」「眠らない」という状態を表す言葉が縮まった可能性があります。古語で「目尻(めじり)」が目の端を意味することからも、この解釈は自然に思われます。
目+閉じる+ない=まん+じり+ともしない=少しも眠れない

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語源が分かっている言葉だと例えば、こんな例がある。

問. 「協力を求められればやぶさかでない」という一文において「やぶさかでない」はどのような意味でしょうか?

  1. 喜んでする
  2. 仕方なくする

答えは、1の「喜んでする」です。「やぶさかでない」は、「喜んで~する」「~する努力を惜しまない」という意味なのです。この言葉、先述の「国語に関する世論調査」では、正しく答えられた人は33.8%のみでした。

「やぶさか」は思い切りの悪い、ためらう、物惜しみするけちな、未練がましい様子のことです。漢字では「吝か」と書きますが、「吝」を用いた「吝嗇家(りんしょくか)」という言葉も、まさに「けちな人」という意味なのです。

語源をたどると、「やぶさか」は、平安時代の言葉「やふさがる(物惜しみする)」「やふさし(けちである)」に由来します。「やふさ」に接尾語の「か」がついて「やふさか」になり、やがて「やぶさか」になったといわれています。

つまり「やぶさかでない」とは「けちるつもりはない」「惜しむ気はない」という気持ちを表した言葉であり、「喜んで~する」「~する努力を惜しまない」という意味になります。

「やぶさかでない」は、「やる気がある」ことを控えめな表現で主張する言葉ですが、少々遠回しな言い方でもあるので、「仕方なく」という間違ったニュアンスで伝わる可能性もあります。誤解されないように使う時には注意したいものです。

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