実存メモ65
無意味感(Meaninglessness)
以下の事実を考えると、「人生に意味はあるのか?」という疑問が生じる。
人はいつか死ぬ。
人はそれぞれが「自分の世界」を作り上げている。
人は無関心な宇宙の中で、根本的に孤独である。
もし人生にあらかじめ決められた意味がないのなら、「自分で人生の意味を作らなければならない」。
ここで生じる疑問は、「自分で作った意味は、本当に人生を支えられるほど強固なものなのか?」ということである。
実際、ほんとに、それが問題だ。
そして、意味など錯覚である。しかし人間には必要な錯覚である。
みんなで錯覚を見ているという安心も大きい。
直視すれば、Meaninglessnessである。