実存メモ107
無意味さと心理療法
無意味さの問題に効果的に対処するには、
セラピストがまずこのテーマに対する感受性を高め、異なる聞き方をし、
「意味」が個人の人生においてどれほど重要かを理解することが必要である。
一部の患者にとって、「人生の無意味さ」は深刻で広範な問題である。
患者の人生の方向性や目的を注意深く観察することが大切。
患者は「自分自身を超えたもの」に目を向けているか?
それとも、ただ日々の生活をこなすことに没頭しているだけか?
精神科医のヤロム(Yalom, 1981)は、「患者が自分の生活以上のものに目を向けることができなければ、心理療法はほとんど成功しない」と述べた。
セラピストがこの問題への感受性を高めるだけでも、患者が自分以外の価値に目を向ける手助けになる。