ロジャーズ15 評価の所在が外部から内部へ移行する
評価の所在が外部から内部へ移行することは、クライエントが他者の評価に過度に依存する状態から脱し、自身の感情や価値観をより重視するようになることを意味します。これにより、自己評価が高まり、自己に対する信頼感が増し、自律的な意思決定が可能になります。
ロジャーズの研究グループは、クライエントが「評価の所在(locus of evaluation)」という関連する側面に沿って進歩する傾向があることも発見した。
自己評価が向上するにつれて、クライエントは価値基準や判断の基盤を、他者から自分自身へと移行させる傾向がある。
多くの人々は、他者の評価を過度に気にしながら治療を始める。つまり、彼らの「評価の所在」は外部にある。
しかし、治療の成功によって、クライエントは自己に対する態度と同様に、他者に対する態度もより肯定的になり、価値基準や判断を他者に依存することが少なくなる(Raskin, 1952)。
これ、大事。