ロジャーズ25 クライエント中心療法と合理情動行動療法(REBT)の違い

ロジャーズ25 クライエント中心療法と合理情動行動療法(REBT)の違い
クライエント中心療法と合理情動行動療法(REBT)の違い

クライエント中心アプローチは、合理情動行動療法とは異なり、セラピューティックな関係を非常に重視する。
合理情動療法のセラピストは多くの指示を与えるが、クライエント中心アプローチはクライエントが方向性を決めることを奨励する。
合理情動療法のセラピストは、クライエントの思考過程の欠陥を指摘することに注力する。一方、クライエント中心療法のセラピストは、クライエントの考え方や認識の仕方を受け入れ、尊重する。
クライエント中心療法では、行動はクライエント自身が選択するのが特徴である。一方、合理情動療法では、セラピストが「宿題(homework)」を出すことが含まれる。
クライエント中心療法のセラピストは、感情レベルでクライエントと関わり、尊敬と受容の姿勢を持つ。しかし、合理情動療法のセラピストは、クライエントが自分自身や対人関係に与えている非合理的な害を指摘するために、この感情的プロセスを中断する傾向がある。

ロジャーズとエリスの共通点

深刻な心理的問題を抱えた人でも変わることができるという大きな楽観主義(great optimism)。
個人はしばしば不必要に自己批判的であり、否定的な自己態度はより現実的で肯定的なものへと変わり得るという認識。

これらの共通の信念のもと、クライエントは自己表現と自己決定をより多く行うようになり、経験に対してより開かれ自由になり、その行動はより成熟して評価され、ストレスに対処する能力が向上する(Rogers, 1986a)。

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