ロジャーズ29 ランク派の理論と非指示的療法の共通点
ランク派の理論と非指示的療法の共通点
1.助けを求める個人は、イドやスーパーエゴといった非個人的な力の戦場ではなく、「個人的な創造力(personal creative powers)」を持つ存在である。
2.療法の目的は、個人が「唯一無二の存在」として「自立」できるようにすることである。
この目標を達成するためには、セラピストではなく、クライエント自身が「治療プロセスの中心人物」とならなければならない。
3.セラピストは、「愛を与える道具」でも「教育を施す道具」でもあってはならない。 愛を与えすぎるとクライエントの依存を助長し、教育的に接するとクライエントを変えようとすることになる。
4.療法の目標は、クライエントが過去を説明されることによって達成されるのではなく、「現在の体験」をセラピーの場で深く経験することによって達成される。
5.クライエントは、過去について解釈を与えられると、それに抵抗する可能性がある。
たとえ過去の解釈を受け入れたとしても、それは現在の適応に対する責任を軽減することになってしまう。
ロジャーズ29 ランク派の理論と非指示的療法の共通点
