ロジャーズ54 本物の人間として関わっていた

ロジャーズ54 本物の人間として関わっていた
「私たちは二人の……本物の人間として関わっていた。
本当に心が通じ合った瞬間には、教育の違いも、社会的地位の違いも、
心理的な問題の度合いの違いも、何の意味もなかった。
私たちは、ただ二人の人間として関係を築いていた。」
(Rogers et al., 1967, p. 411)

このエピソードは、クライエント中心療法が「問題ではなく、人に焦点を当てる」アプローチであることを強調しています。ロジャーズは、「最も個人的なことこそが最も普遍的である」という信念をよく語っていました。クライアント中心のアプローチは、人々が「愛されないことへの恐れ」「リスクを取ることへの恐れ」「変化や喪失への恐れ」、そして「生きる上でのさまざまな問題」にどのように対処するか、その多様な方法を尊重します。

私たちの間にあるさまざまな違いを理解しながらも、ロジャーズは、人間は「尊重され、愛されたい」「仲間でありたい」「理解されたい」と願い、「人生における一貫性や価値、意味を求める」という点で深く共通していることに気づきました。

タイトルとURLをコピーしました