性格の変遷

5つの風船の入った箱があります

オレンジ色の風船が割れました。

われた後の空間は一瞬空白になります。

しかしすぐにほかの風船が膨らんで、場所を埋めてしまい、新しい秩序が生まれます。

言語の世界でいえば、犬とか大上とか、そのあたりの言葉の関係を見ると、上の左。
そのとき、オオカミという言葉がなくなると、相変わらず現実のオオカミは存在するとして、それを犬という言語もあるし、山犬と呼ぶ文化もある。上の右図では山犬と呼んで、新しい秩序ができた。
以上は丸山啓三郎がソシュールの言語学について解説した本の中にある説明です。

同じようなことが人間の集団力学でもいえると思う。
小学生のクラスの中で、どんな役割を引き受けて生きるかは、もともとの性格もあるけれど、偶然の要素もやはり大きい。
会社でもそうだろうと思う。

父親的役割、母親的役割、ムーミン谷のスナフキン的役割、わがままな子供、親の顔色を気にする子供、その他、いろいろな役割を引き受けて、集団の内部構造が形成される。

道徳を引き受けるのか、理性を引き受けるのか、道化を引き受けるのか、情勢により、変化する。その点では、小中高の性格変化を聞いたとして、その子供の内部の個人的事情もあるが、周りとの関係でそうなっていた場合もある。

いじめる・いじめられるの関係も類似のところがある。
つい先日まではいじめ目側だったのに、最近はいじめられる側になってしまったとか。そんな場合、何が起こっているか、自分では分からないことも多い。

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