- ハンドブックの目的と対象読者: CBTの幅広い領域を網羅し、この分野の第一人者によって書かれた包括的なハンドブックを提供すること。サイコセラピーを学ぶ学生やCBTモデルに関心を持つ専門家を対象としている。
- 第3版での変更点:
- CBTの基本的な療法に関する章に加えて、スキーマ療法やアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)など、近年注目されているアプローチに関する章が追加されている。
- CBTの多様な人々への適用に焦点を当てた新しい章が含まれている。
- CBTのエビデンスベースに関する章が追加され、その有効性が実証されていることが強調されている。
- アルバート・エリス博士の貢献: 合理感情行動療法(REBT)の創始者であり、CBT分野に多大な貢献をした。70冊以上の書籍と700本以上の記事を発表し、ユーモアと知性に溢れた人物として高く評価されていた。
- CBT分野の進歩と今後の課題: CBTの有効性を示すエビデンスは増えているが、特定の患者グループへの有効性や作用機序については更なる研究が必要である。また、治療モデルの文化と言語の違いによる移植可能性についても検討していく必要がある。
引用:
- 「CBT の幅と深みが増し、そのプロセスに参加できたことは大変喜ばしいことです。」- 編集者
- 「この版が CBT 文献の重要な位置を占めるという信念を持ち続けていることを反映しています。」- 編集者
- 「彼のユーモア、機知、知性、そして彼の率直で直接的な性格の喪失は、彼が人生に影響を与えたすべての人々にとって惜しまれるだろう。」- アルバート・エリス博士について
結論:
このハンドブックは、CBTの理論と実践に関する包括的な情報を提供しており、この分野を学ぶ学生や専門家にとって貴重な資料となる。また、CBT分野の進歩と今後の課題を明らかにすることで、更なる発展への道筋を示していると言える。
目次
パート I. 歴史的、哲学的、科学的基礎
第 1 章 認知行動療法の歴史的および哲学的基礎
第 2 章 認知行動療法のエビデンス
第 3 章 認知科学と概念的基礎
第 4 章 認知行動療法と心理療法の統合
パート II。評価に関する考慮事項
第 5 章 認知的評価: 問題と方法
第 6 章 認知行動事例の定式化
パートⅢ。治療法
第 7 章 問題解決療法
第 8 章 合理的感情行動療法
第 9 章 認知療法
第10章 スキーマ療法
第11章 認知行動療法におけるマインドフルネスと受容介入
パート IV。特定の集団への適用
第 12 章 青少年に対する認知行動療法
第 13 章 認知行動カップル療法
第 14 章 多様な集団を対象とした認知行動療法