自衛隊 統合作戦司令部 インド太平洋軍司令部

自衛隊は中国と戦争する軍隊であり、アメリカを助けるのが自衛隊だ

中国と戦争する軍隊(米軍の二軍)

統合作戦司令官が新設

新しい制度に変わると、日本は少しややこしいですが、『統合作戦司令部』を作ります。この意味は、『陸にも海にも空にも“このぐらい出してください”と言える、一人の司令官を決めましょう』ということです。有事の時は、“一人が決める”のが一番簡単ですから。

アメリカの司令官は一人ですが、ハワイにいるので遠いです。『在日米軍』は自衛隊とよく訓練をしますし、軍事行動も一緒にするでしょうということで、アメリカ軍も日本に新しく『統合軍司令部』を作って、ここの新しい司令官は日本にずっといます。“親”に当たるところはハワイにいますが、日本にいてもらう司令部を作って、『統合作戦司令部』と連携しましょうというのが新しいシステムです。

日本は『インド太平洋軍』の指揮下にあり、『インド太平洋軍司令官』は大統領と直接やり取りします。『インド太平洋軍司令官』が日本に来てくれて住んでくれれば良いですが、そう簡単にはいきません。日本に新しくできる司令部の統合軍司令官(3つ星)にとっては上司ですから、我々サラリーマンは身に染みる話ですが、上司に「聞いてないよ」と言われるわけにはいかないんです。

 韓国には、日本と同じように『在韓米軍』という大きな組織がいます。ただ状況が違うのは、目の前に北朝鮮があって、休戦とはいえ朝鮮戦争が継続中だということです。そして、韓国軍のトップも、韓国にいるアメリカ軍のトップも、『4つ星』です。

 『4つ星』同士にしてあるから、日本よりは同格で一人が全部決められるように見えますが、実はこの二つの軍には取り決めがあり、韓国国内では問題になっています。その取り決めとは、「もし有事になったら在韓アメリカ軍が指揮を執ります」、つまり「韓国の若者たちの命は、在韓アメリカ軍のトップが指示します」というものです。

実は、アメリカが持ってきた議題は、もう一つあります。「日本に何かあったらアメリカの“核の傘”で守ります」ということを、日米両政府でわざわざ確認しました。「確認しなくても、そういう約束なんじゃないの?」と我々は思うわけですが、「最後はアメリカの“スーパーパワー”のほうが、あなたたちを守れるんだから」ということも、今回ハッキリと示されたということです。

 さあ、日本の“いざという時”に、我々の運命はどちらが決めるのでしょうか―。

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