性行動と暴力や支配服従

性行動と暴力や支配服従の関係はどうかと話題になった

人間の場合、支配服従の欲求なのか、性的欲望なのか、分別しにくいことがある
また、支配服従の一形態として、暴力と性欲が関係していると見える場合もある
それらが本当に性欲なのか
あるいは脳の中でネットワークが混線しているだけなのか

動物行動学の少し古い知見では
群生動物の場合、体力や攻撃性、暴力などを基準にしてオスの内部での序列を決める、
実質的には餌を確保する能力だろうと思う。
メスはメスで序列を決める、その序列を参考にしてオスもメスもパートナーを選ぶ
マウンティングの時は殺しあうまでは至らず、負けたほうはメスの体位をとって服従を示す
(ヒトの場合は、そうではない。掘り出された古代の人骨はしばしば参照されていて、頭蓋骨に穴が開いていたりする)

その場合、オスの中で支配した側、暴力により勝った側が、メスを獲得するという構造になり、
支配欲や暴力と性欲が結びつくのであるが、
これは、支配する、暴力で優位に立つことがオスの内部での抗争であり、
エサやメスはその結果のトロフィーだともいえる

つまり、オスの内部での支配欲であり、暴力であって、
オスがメスに対して、支配したり、暴力をふるったりするのではない

勿論、例外もあるし、これは昔の知見であって、最近の論文は違うことを言っているかもしれない
群れのポストは何かなどについては最近はかなり違うことが言われているらしい

実際には誰の子供なのかなんてよく分からないことで
分かっているのはメスと子供の関係だけである

ゴリラなどでもオスがメスを暴力によって支配して交配したとして
それはトロフィーに対して暴力をふるうようなもので
何かおかしい

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