「思春期の問題は従来からあったのに、今どうしていじめが激化するのか、そのひとつの要因として子どもへの圧力の強さがある。
他の要因として、非常に端的な表現をすると、思春期に至るまでに、「悪に関する体験学習が少なすぎる」ということがある。
これは少し思い切った表現だが、たとえば、いじめにしても小さいときから、きょうだいの間や、子ども同志で少しずつ経験すると、それが悪いことを身をもって知るし、その限度というものがわかってくる。
ところが、現在は子どもの数も少ないし、大人の監視の目がとどきすぎて、いわゆる「よい子」として育てられてくる子が多い。」
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いじめについても、反抗についても、限度が分からないという問題。
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群生動物では個体間で競合はあるが、マウンティングなどで、死に至らない程度に調整されている。
人間の歴史では、マウンティングでは済まない程度の競合が発生していたと思う。
古い人骨が発見されると色々な傷が見つかる。中には致命的なものもある。