Rapid Cycling of Bipolar Patients
Athanasios Koukopoulos, G. Serra, F. Zazzara, A. E. Koukopoulos, G. Sani
Bipolar Psychopharmacotherapy: Caring for the Patient, Second Edition 2011
要約
薬理学以前の精神医学文献が示すように、1年間に少なくとも4回の感情エピソードを有する患者として定義される急速交代型(RC)は過去にはまれであったが、抗うつ薬治療が導入されて以来、ますます頻度が高くなっている。超急回転型および超日常性急速交代型も今日頻繁にみられる。
RC型は男性よりも女性に多く、双極I型よりも双極II型に多い。
RCコースの持続性に関するデータは文献上対照的である。しかし、われわれの患者では、50%以上の患者でRC経過が何年も続いている。
RCの重要な臨床的特徴は、1974年にDunnerとFieveによって同定された、気分を安定させる治療に対する抵抗性である。著者らは、この不応性の原因として、自由間隔の欠如または極端な短さを挙げている。抗うつ薬の休薬と抗精神病薬を含む最も有効な気分安定薬の使用が薬物療法の基本である。メマンチンを用いた予備的自然研究は有望な結果をもたらした。