祭りの前の華やぎと興奮
3月に入れば、桜の開花予報が伝えられ、
脳内では華やいだ映像が先取りされている
実際、snsでは素晴らしい桜の写真が並べられている
梅もあり、菜の花もある
桜が開花してからの二週間くらいは祭りの本番であるが
脳内の華やぎは、桜の咲く様子を、先取りしてイメージしているときにピークを迎える
共同体の祭りでもそれは同じで
祭りの日よりも祭りの準備の日の方が
脳内ではピークを経験している
興奮は思ったほどではない
桜は毎年同じようなもので
現実に自分が見ている桜よりも
写真で見る桜の方が美しい、そのこともすでに知っている
自分で写真を撮っても、ネットで流れている写真のように感動的ではない
すこし先取りして興奮している
脳はそのようにできている
予測の時点で現実を超えている
実におめでたいのである
未来予測はいつもそのようなもので
若いころには甚だしい
未来予想も仲間関係も性的冒険もみんなそうだ
おめでたく、人生は終わる
