アドラーとロジャーズ

アドラーとロジャーズ

アドラーとカール・ロジャーズの治療法は正反対であるものの、両者の理論には多くの共通点があります。どちらも現象学的で、目標指向的であり、ホリスティック(全体論的)です。

どちらも人間を自己一貫性を持ち、創造的で、変化する能力がある存在として捉えています。具体例として、ロジャーズ(1951年)は次のように述べています:

  1. 有機体は現象的な場に対して、統合された全体として反応する(p. 486)。
  2. 行動を理解するための最良の視点は、個人の内部の参照枠からである(p. 494)。
  3. 有機体は、それが経験され、知覚されるように場に反応する(pp. 484–485)。
  4. 有機体には基本的な傾向と努力があり、それは経験する有機体を実現し、維持し、向上させることです(p. 487)。

ノンディレクティブ療法およびクライエント中心療法に関する初期の多くの研究では、自己概念と自己理想の間の不一致を測定しました。アドラー派は、この不一致の程度を劣等感の尺度として説明するでしょう。

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