瞑想療法メモ 86 思いやりと成長

瞑想療法メモ 86 思いやりと成長

思いやりと成長

「他者の苦しみをあるがままに受け入れること」は、思いやりの心を育て、行動へとつながります。
他者に対する思いやりのある奉仕が、心を清め、精神を成熟させる方法である
「他者への思いやりの奉仕は、心を澄ませ、心を浄化する」
思いやりのある行動は、精神的な成長と幸福の両方をもたらす

●純朴な人がうっかり誤解するといけないので一言するが、こうした言葉は清らかであり、濁世を生きるものにとってはよい薬であるが、所詮は言葉である。
実際に「他者への思いやりの奉仕」に生きている人がいらたら、その人のもとに、いろいろな物を欲しがる人が群がり、あっという間にすべてを吸い尽くされるだろう。
こんなふうな、良い考えもありますよ、という程度のものであって、作文に使うのはいいけれども、実際に実行するとなると難しい。

●悟りとか超越とか本気で思って、それに近いことをしようとする人は、もともとがそのような体質の人であって、世捨て人の立場などが体に合う人なのだと思う。そのような性格・気質の人はいるものだ。しかし、それでは、この世俗は生きられない。第一、財産的裏付けがないなら、食べるものにも困って、餓死する危険がある。昔なら僧侶になったりするだろうけれども、僧侶社会でうまく生きていけなければ、それも困ってしまう。僧侶世界も人間集団である。どこまで行っても、世間しかない。

●それに本当に超越して、悟った人は、むやみに言葉など残さないだろう。言葉をたくさん発しているなど、世俗で生き抜く気が満ちていて、集団内の階段を上ろうとしていること分かる。本当に超越した人は何も語らず、静かに消えているだろう。

●思いやりを吸い尽くされて、精神的に破滅する。

●実際には、思いやっても安全な人を選んで、思いやっているだけである。それが大人の社会である。

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