ネガティブ・ケイパビリティ
不確実な状況や答えのない問題に直面した際に、焦らずにその状態を受け入れる能力
19世紀のイギリスの詩人ジョン・キーツが提示したもので、それを精神科医ウィルフレッド・R・ビオンが見出した
人間が持つすぐさま「わかりたい」という気持ち、あるいはその傾向への抗い
安直な答えでよいのか
不明確さや不確実性を受け入れる能力
理論や確実性を求めるのではなく、疑念や未解決の問題に対して柔軟に対応することの重要性
不確実性の受容:
完全な理解や確証がなくても、物事の本質を探求し続ける姿勢です。
創造性の促進:
アーティストや作家が、曖昧さや矛盾を受け入れることで新たなインスピレーションを得ることができます。
心理的成熟:
物事の完全な答えを求めず、むしろ「わからない」という状態を認識し、それをうまく活用することが重要です。
キーツは「ネガティブ・ケイパビリティとは、理性の喪失に耐える能力である」と述べ、知識や確実性がなくても人生や芸術を楽しむことができるという考えを表現しました。
この概念は、哲学、文学、心理学など多くの分野で応用されており、特に創造性を発揮するための重要な要素として注目されています。