仏像の一種で、その像の前に死体を置いて、念仏を唱えると、極楽浄土にタイムトラベルできるものがあるらしい。
屏風絵などで、阿弥陀様か何かが描かれていて、そこから糸が伸びて、
死んだ人を極楽に導くようなものもある。
キリスト教でも天国について似たようなことがある。
老、病、死については、人間にはどうしようもない。
ドストエフスキーは成人が死亡した後に遺体が腐乱して悪臭がして困った話を書いている。
どの時代でもハイテクからおまじないまで、さまざまな方法が考案されたが、
勿論どれもインチキで、対策はなかった。インチキはすぐにばれた。
しかし、死んだ後に極楽に行く方法というのは、
インチキかどうか誰にも検証しようがないので、
インチキ屋にとってはよいターゲットだっただろう。
心地よくだましてほしかったのだろう。
人々の切なる思いを伝えている。