コミットメントは難しいところもある

アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT:Acceptance and Commitment Therapy)について。

受容(Acceptance)はまあ、分かりやすい。マインドフルネスと同じで、あるがままをクリアに認識して、受け入れるべきことは受け入れる。それしかないだろうということは、そうだろう。

次には、価値の明確化(Values Clarification)と価値に基づいた行動(Committed Action)である。

自分が大切にしている価値を明確にする、自分の価値を再認識し、その価値に基づいて行動する。価値に基づいた行動は、自己実現や充実感を高める鍵となります。

そうだろうと思う。しかし、「自分が大切にしている価値観」というものも信じ切れないではないか?「その価値に基づいて行動」して、果たして、後悔がないのかどうか、信じ切れないと思う。

だいたいは、独自の価値観を信じぬくほど強くないので、周囲の優勢な価値観を受け入れて息ののだと思う。でもそれを信じ切るほどの根拠もないし、説得力もないと思う。

それぞれの人が、自分の信じるところを、後悔なく生きればいい、そう言われればその通りだろうが、そんなに信じ切ることができる価値がどこにあるのか。その問題を回避して、誰にでも通用する話をしているように思われる。そこが物足りない。

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