セラピストが用いる「認知の修正方法」
(Epstein & Baucom, 2002)
方法 | 説明 |
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経験や論理を見直す | その考えがどんな経験や論理に基づいているかを確認する |
その考えのメリット・デメリットを比べる | その考えが本当に役立つのか、問題を悪化させていないかを考える |
最悪のケース・最良のケースを考える | 物事を客観的に見るために、両極端の可能性を検討する |
教育的な情報を提供する | 読み物や講義を通じて、カップルが新しい考え方を学ぶ |
「ダウンワード・アロー法」を使う | 「もしその考えが正しいとしたら、次にどうなる?」と考えを深めていく |
過去のパターンを見つける | これまでの関係や過去の恋愛で繰り返している思考パターンを探る |
カップルのやりとりのサイクルを理解する | 二人の間で繰り返される行動パターンを整理し、気づきを得る |
これらの方法は、大きく2つのアプローチに分けられる。
- ソクラテス式質問法(Socratic questioning)
- 「なぜそう思うの?」「その考えを支える根拠は?」と質問しながら、本人に考え直させる方法
- ガイド付き発見(Guided discovery)
- セラピストが新しい視点を示し、本人が気づきを得られるように導く方法