人間の進化の歴史を振り返ってみると、
環境に適応した機能を実現するために、
新しい器官を創出することはなくて、
昔からあって、別の機能を果たしていたものを、
別の機能に流用することが多いように思う。
新機能だからと言って、新器官があるわけではなくて、
昔からある器官を、別の機能のために流用している
手で棒を握って、相手を叩くとか、もともと、手はそんなことに使わなかった
手の使用がそのように変化したということは、
それに応じて脳も変化している
脳も、古い部分を新しい機能のために流用していると思われる
だから、新しい機能は、それ専用の回路がなくて、
昔の脳回路を流用している場合もあり、
機能不全が起こりやすい
古いサブルーチンを無理に新しい機能に利用しているので、
当然、そのような不都合が発生する
しかしどんどん新しいサブルーチンを作ることもできない
そのためには長い時間をかけて、突然変異と選択を待たなければならない