実存メモ12 現在の不適応状態を告げる信号としての不安 予測に伴う不安 存在消滅の不安

実存メモ12
エーリッヒ・フロム:「孤独は不安の最大の原因である」
→ 人は他者とつながろうとするが、根本的な孤独は決して消えない。

死、自由、孤独、そして意味、これらはすべて、不安につながる。

いろいろな不安があるだろうが、予測することに伴う不安が代表的なものだろう。

予測しなければ不安はないのに。
ギャンブルも予測による不安の一種になるだろう。
自意識の大きな働きは予測である。

考えてみれば、人間は死ぬと決まっている、そこには未確定な未来はない、ならば、予測に伴う不安はないはずである。自分の存在が消えてしまう不安は予測に伴う不安とは別のものなのだろうか。未来に属する点からみると、同じようなものなのだろうか。

孤独の不安は、これもまた、予測に伴う不安とは別のものではないか。

群生動物として、群生状態を維持できなければ、生命の危機を感じ、生殖不能の不満感を感じる、そのように脳がセットされているのだはないか。
現在の不適応状態を告げる信号としての不安と言えるだろう。

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