実存メモ25

実存メモ25
あらゆる究極的な問題の中で、最も苦しく困難なのは、「自分が必ず死ぬ」という意識である。
最終的には、私たちは「存在しなくなる」
私たちは、その事実を心の奥で意識しながら生きている
どれほど否定しようとしても、それは消えない

もちろん、私たちは常に「死」を強く意識しながら生きることはできない。

ヤーロムの言葉を借りるなら、それは「太陽をじっと見つめるようなもの」である。
恐怖に凍りついたままでは生きられないため、人間は死の恐怖を和らげる方法を生み出してきた。

子どもを持ち、未来に自分を投影する。
富や名声を得ようとする。
強迫的な行動に走る。
「最終的に救ってくれる存在がいる」 という確固たる信念を持つ。

死の恐怖とは、「無になること」への深い恐れである。

しかし、死と向き合うことで、より充実した、豊かで、思いやりのある人生を送ることができる

死について向き合う機会が多い職業の人もいる。病院関係、葬儀関係など。そのような人たちが、他の人たちよりも優れてよい生き方をしているとも思えない。
死と向き合うことが頻繁になれば、それに応じて、鈍感になるだけのようだ。

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