否認(Denial)
否認とは、外部の現実があまりに脅威的であるため、それを受け入れることを拒否する防衛機制である。これには、「現実の事実をその逆に変えてしまう」ことも含まれる(A. Freud, 1966, p. 93)。幼少期の子どもは、「魔法の思考(magical thinking)」を用いることで無害な否認を示すことがあるが、この防衛機制が成人期まで残ると深刻な問題となる。特に、アルコール依存症や薬物依存症では、この防衛機制がよく見られる。依存症の問題を認めることは、その依存と向き合うことを意味するため、否認が働くのである。
これを解離と混同してる場合があるのではないか。