初期フロイトの発想の源は物理学や化学、生物学、進化論


初期フロイトの発想の源は物理学や化学、生物学、進化論などだった。


フロイトは神経学(Neurology)の研究を通じて精神分析にたどり着いた。

分裂意識状態への関心(Interest in Split Consciousness States)が特徴的である。夢遊病(Somnambulism)、多重人格(Multiple Personalities)、フーグ状態(Fugue States)、ヒステリー(Hysteria)。

催眠(Hypnotism)では単にトラウマ的出来事を思い出すだけでは治癒に不十分であり、適切な感情の発散(カタルシス:Catharsis)が必要である。

催眠から自由連想法(Free Association)に至る。


自由連想法で、患者が特定の質問に答えることを拒む(能動的に避ける)現象に気づく。これは「抵抗(Resistance)」と呼ばれ、患者の「知りたくない」という無意識の力として理論化された。

ヒステリー患者の痛みを伴う記憶が無意識化する理由。人間の心は、苦痛を伴う記憶を思い出すことを防御するために、それを忘れようとする


フロイトは、単に抑圧された記憶を呼び起こすのではなく、抵抗を明確化し、それを解消することが治療の目的であると考えた。


ヒステリーの症状が性的な体験に関連していること、そしてそれは「幼少期の性的空想(Childhood Sexual Fantasies)」が関与していることに気づいた。ここから「幼児性欲(Childhood Sexuality)」の理論が発展した。
近年、児童期の性的虐待(Childhood Sexual Abuse)の研究が進み、フロイトの初期仮説(実際の性的虐待)への関心が集まっている。。

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ヒステリー患者に催眠が有効と、ヨーゼフ・ブロイアー(Josef Breuer)に教えられたことは大事件だった。

ヒステリー患者は大変不思議だ。まるで本物の神経疾患のような症状を呈する。なぜそうなるのか、分からない。

そしてなぜ治るのかも、分からない。

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