瞑想療法メモ 48 「他人に与えようとするものを、自分も体験する」
なぜ「与えること」が心を変えるのか?
欲望や嫉妬、失うことへの恐れが弱まる
愛や幸福などのポジティブな感情が強まる
復讐や苦しみを相手に与えようとすると、怒りや憎しみの感情が自分の中に強まる。
相手の幸福を願うと、自分も幸せな気持ちになる。(仏教ではこれを「共感的な喜び(エンパシック・ジョイ)」と呼ぶ)
愛や思いやりを育てる瞑想をすると、自分自身も強い幸福感を得ることができます。
「他人に与えようとするものを、自分も体験する」
寛大な人は、より幸せで、心理的に健康である。
他人を助けることで「ヘルパーズ・ハイ(助けることで得られる幸福感)」を経験する。年齢を重ねると、人生の意味や満足感は「自分が世界や次の世代にどんな貢献をしたか」によって決まるようになります。
●原始的な共同体では、与える人と与えられる人が直接交流して、そこに感情的なつながりが生まれる。
しかし現代では、国家が仲介して、税金で徴収して、福祉で与えることもある。その時は与える側と与えられる側の感情交流が発生しない。
そのようなことも問題点だと思う。
憲法でいう生存権を根拠にして、支給される。徴税義務のゆえに支払う。
ここには原始の共同体にあった、与える行為も受け取る行為もない。抽象的なものになってしまっている。
これも心を貧しくする一因ではないだろうか。