パーソンセンタード・セラピストの美しさ

パーソンセンタード・セラピストの美しさ

フロイト派や刺激・反応による人間性の解釈に反対し、代わりに人間は意味を求め、価値を見出し、超越し、美を追求すると主張した。

人間の創造的な力は、遺伝や環境に加えて決定的な要素である。
人間を擬人的(anthropomorphic)に捉えるモデルは、機械論的(mechanomorphic)なモデルよりも優れている。
決定的な原動力は「原因」ではなく「目的」である。
全体論的アプローチは、要素還元的(elementaristic)なアプローチよりも適切である。
人間の主観性、意見や視点、意識的および無意識的な要素を十分に考慮する必要がある。
心理療法は本質的に良好な人間関係に基づいている(Ansbacher, 1977, p. 51)。

精神分析では、分析者(セラピスト)は、患者に対して過去と現在のつながりを解釈し説明することを目的とする。一方、クライエント中心療法では、セラピストはクライエントが自身の現在の内的体験の意味を自ら発見できるよう支援する。

精神分析では、分析者は患者に対し洞察を解釈して教え、転移関係(transference relationship)の発展を促す。転移関係とは、患者の神経症に基づいた関係である。
それに対し、パーソンセンタード・セラピストは、できる限り正直かつ透明に自己を提示し、誠実に関心を持ち、傾聴する関係を築こうとする。

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