スキーマ療法の統合度の高さ

スキーマ療法は、幼いころに脳にテンプレートができて、それを大人になっても使おうとすると不都合が起きる、だからどのテンプレートをいつ使うか考える、テンプレートが足りないなら追加する、という当然の話を理論にして、過去の心理学の様々な方面の成果を見事に吸収して統一する理論で、その統合の様子は壮観であるが、特に新しいことを提唱しているわけでもない。統合の仕方が新しいというべきだろうか。

昔なら、こんな防衛メカニズムがありますと言われて、その分類は、それで全部なの、それはもっと細分化されたりしないのとか。釈然としない感じがしたものだが、スキーマ療法で言う、スキーマとか対処スタイルとかモードとか、こんなものがありますと言われるが、それで全部なのか、あとで追加されるのか、あるいはそれぞれは同じレベルなのか、なにかレベルの違いのようなものがあるのか、そのあたりも釈然としない。それは現時点では要求しすぎだとは理解しているが。

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