生まれながらに善良で、最期まで善良であれば問題はない。
しかし、人生の中でときどきだけでも善良であった人間を私は賞賛したい。
ときどきだけで十分に善良である。
善良であるふりをして、死ぬまで通すなら、完全無垢純真な善良ではないだろうが、
何が善良であるかを知っていたはずであり、そのことは十分に賞賛に値する。
その人が善良であることを知るのは、実際に接したことのある人であり、しかもの中の数人だけである。
一方で、その人が博学だとか財産家だとか権力者だとか美人だとか、そんなことは実際に接したことのない多くの人に知られている。他人に対して隠すよりも、自分から主張することが多いだろう。
善良は自分から主張しない。
誰もが善良な人と友人になりたい。しかし善良な人はあなたとの交友を遠慮するだろう。善良でいたいから。
